DIARY :: AROUND THE CORNER :: 20101213001
「利用者視点」と「開発者視点」の融合

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この Wiki システムを稼働させている TNC AjaxWikiSite Module をアップデートしました。アップデートの詳しい内容は上記ページでインフォメーションしておりますが、つまりは、この Wiki 内の単一のページに、他の複数のページのコンテンツを動的に統合して表示できるようにした、というものです。具体的には、このページの下部の「ARCHIVES 201012」部分のコンテンツは、実際には、12月中のエントリーに共通的に使われる DIARY :: AROUND THE CORNER :: ARCHIVES 201012 ページのコンテンツをこのページへと動的に統合することにより表示していますが、それを可能にしているのが、今回のアップデートというわけです。それにより、この Wiki システムを簡易な CMS として使うことができるようになりました。私が知る限りにおいては、今回実装したような機能は、Wiki システムとしては、他にはない、かなり特異な機能と言えます。ということで、今回実装した「単一のページに、他の複数のページのコンテンツを動的に統合して表示できる」という機能は、一般的にイメージされる Wiki システムという概念に捕らわれない発想という点で、「Ajax に対応している」という第一の特徴に続く、TNC AjaxWikiSite Module の第二の大きな特徴となるものと考えています。12月9日の日記「この日記を始めてよかったこと」でも若干触れましたが、今回のアップデートの発想は、日記をブログ的にこの Wiki システム上で展開するための必要性から生まれました。まさに、「必要は発明の母」というわけです。もちろん、ここでの「発明」とは、単に「新しい開発視点」という程度の、軽い意味で用いています。ただ、今回のアップデートに至る経緯は、ソフトウエア開発における一つの重要な要諦を例示しているように思われます。それは、「利用者視点」と「開発者視点」の融合、という点です。ここに、IT においては、「委託・受託でのソフトウエア開発が成功するかどうか」「ネットベンチャーが成功するかどうか」、より一般的には、「商品開発・サービス開発が成功するかどうか」の鍵があるように思われます。そして、この視点は、さらに発展的には、企業戦略という次元において、より普遍的なテーマとして捉えることもできるように思われます。それは、個人的には、現代企業に共通する非常に重要なテーマであると考えますが、今回は私の具体的な開発体験に則してということで、そのことについては、また、別の機会に書いてみたいと思います。


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